産業医

産業医資格の取得方法について調べた

2019年12月24日

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タイトルの通りですが、産業医を取得しようと思い取得方法について調べたので記録として残しておきます。

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産業医の取得方法

産業医資格を取得するためには、まず当然ですが医師であるのが必須条件です。その上で、厚生労動大臣が定める産業医研修を修了する必要があります。

※労働衛生コンサルタント試験に合格するなど他にも手段はいくつかあるのですが、一番一般的なのが上記の研修修了と思います

この研修には日本医師会の主催するものと、産業医科大学の主催するものの2つがあります。

※産業医科大学主催のものはさらに産業医学基礎研修会集中講座と産業医学基本講座とに分かれるのですが、後者は期間が2ヶ月間と長いことや料金がかなり高いことから前者を選ぶのが普通

研修としては1時間1単位で、前期研修14単位・実地研修10単位・後期研修26単位の合計50単位を取得すれば修了となります。試験等はないため、受講さえしてしまえば資格が取得できます。

具体的な単位取得方法3通り

というわけで合計50単位の取得が必要ですが、これをどのように取るかというと、大きく3パターンになります。

3種類の方法がありますが、それぞれの特徴を下に書いていきます

日本医師会による研修を積み重ねる

全国で産業医の研修会は開かれています。開催情報は下記の通りです

日医認定産業医制度指定研修会 研修会情報一覧|日本医師会・認定産業医サイト

この方法だと一気に多くの単位を取得出来るわけではないので、大学の履修登録のように計画的に単位をためていく形となります。

この方法の利点としては開催場所が全国様々なので、居住地から近い場所を選べば交通費が安く済むことや受講料が安く済むこと。また自分の仕事に合わせて受講しやすいものを選べることです

一方問題点としては、必要な延べ日数が集中講座より長くなりやすいこと。また自分で計画性を持って単位を取得していかないといけないことがあります。

産業医科大学の夏期集中講座

6日間連続の講習会で、毎年7月最終週と8月第1週の月曜日〜土曜日の2回開催されています。会場は北九州市の小倉です
受講料は6日間で10万円、定員は各回500名です。

2020年は7月27日〜8月1日と8月3日〜8月8日の2回開催されます。

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産業医科大学|産業医学基礎研修会集中講座

利点としては何と言っても6日間連続ということでしょう。行き帰りが1回で済むため、6日間を分割開催する3番目の方法と比較して相対的に交通費が安くなります。また募集人数が多めな点や、登録期間が長い(2020年開催分は2019年6月〜2020年3月15日が事前登録期間)点も利点でしょう。

一方欠点も(逆説的ですが)6日間連続で受講が必要な点です。普通に仕事がある方の場合、平日の月〜金を全て休みにするのは夏休み等の長期休暇を使う必要があることが多いとおもわれます。

また北九州という立地も人によっては遠く感じるかもしれません。

その他大学の集中講習会

産業医科大学以外の大学でも、各都道府県の医師会主催で集中講習会が開かれています。自治医科大学・獨協医科大学・東京医科歯科大学・岡山大学などです

自治医科大学

3日間連続の講習会が2回あり、6日間受講で50単位が取得出来ます。

第1回が8月第4週の土曜日〜月曜日と9月第3週の金曜日〜日曜日、第2回が1月第3週の土曜日〜月曜日と2月第1週の金曜日〜日曜日に開催されます。定員は各回180名で、受講料は72000円(12000円x6日間)

受講申込は第1回が6月第3週、第2回が10月第3週より開始となっています。

2019年度は第1回が2019年8月24日(土)〜26日(月)と9月20日(金)〜22日(日)、第2回が2020年1月18日(土)〜20日(月)と2月7日(金)〜9日(日)となっています。
2020年度はまだ未定です

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令和元年度自治医科大学産業医学研修会について(ご案内) | 自治医科大学附属病院からのお知らせ | 自治医科大学附属病院

各回で土日+平日1日の組み合わせとなっており、平日仕事の方の場合は1日休むだけで受講可能な点が利点と思います。

獨協医科大学

日曜日ないし祝日に講習会がほぼ毎週で開催され、全て受講すると50単位となります。8月第3週〜9月第4週にかけて開催されています。定員は200名で、受講料は54000円(9000円x6日間)

2019年度は8月18(日)・25(日)、9月8(日)・15(日)・16(月・祝)・29(日)開催となっています。2020年度はまだ未定です

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【獨協医科大学医学部同窓会】産業医学講習会|獨協医科大学で開催する産業医学講習会のご案内です。

毎回休日開催なので、アクセスしやすい方にとっては良い講習会と思います。ただ週末に6回行かなくてはならず、人によっては大変かもしれません

東京医科歯科大学

7日間連続の講習会が8月の第2週日曜日〜土曜日にかけて開催されています。定員は300名で、受講料は30000円〜100000円(医師会会員かどうかにより変化)

2019年度は8月11日(日)〜8月17日(土)開催となっています。
2020年度は8月10日(日)〜8月16日(土)開催予定です。(申込受付開始未)

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会員情報 | 国立大学法人 東京医科歯科大学医師会

東京医科歯科大学医師会員だと3万円で受講可能というのはかなり安いと思います。ただ7日間必要な点や非会員は10万円必要な点などは欠点ですね

岡山大学

2019年度までは自治医科大学と同じく3日間連続の講習会が2回でしたが、2020年度からは土日2日間x3回の形に変化するようです。定員は120名で、受講料は80000円

2020年度は7月11(土)〜12(日)、9月12(土)〜13(日)、10月10(土)〜11(日)の予定となっています。(申込受付開始未)

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岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野

産業医科大学を除くと唯一の西日本開催なのが利点と思います

日本医科大学

7月・9月・10月の土日祝に3回にわけて開催されており、合計7日間で50単位が取得できます。定員は各回200名で、受講料は7万1000円〜14万2000円(医師会会員かどうかにより変化)

[日本医科大学医師会:認定産業医]

土日祝のみの開催なので、平日仕事の方でも参加しやすいという利点があります。ただ分割ではありますが7日間必要であったり、料金がやや高めな点が欠点。

まとめ

色々取り方はありますが、要するに50単位(=50時間)の研修が必要ということです。試験等はないため、講習を受けて必要な申請を行えば必ず取得可能です。

50時間のかけ方として、少ない単位数を何回も取得する(日本医師会)・6日間連続で集中講義(産業医科大学)・週末複数回の集中講義(単発〜3日連続)の3パターンに分けられると考えるとわかりやすいと思います。

休みの取りやすさなど各自で異なると思いますので、どれが最適かは一概に言えませんが私は3番めの中の自治医科大学での講習会を選びました。2020年1月・2月開催分に無事申し込めたため、受講してきます。

他の手段を諦めた理由として、まず日本医師会主催の講習会では少ない単位を何度も取得する方法は土日を相当回数犠牲にする必要があり、またどの単位を取るか戦略的に考える必要があるため難しいと判断しました。また産業医科大学の連続講習会では、1週間連続で休みを取る必要があるためこれも業務上難しいと判断しました。

自治医科大学の講習会は金曜日〜日曜日および土曜日〜月曜日の3日連続講習会が2回あるという形のため、(平日仕事の場合)休みを取るのは2日間だけで良いことが利点と思います。後は自分が講習を受けようと思い立って探してみた時期がちょうど自治医科大学の募集が始まる直前であった、という偶然もあります。

自分の居住地や開催時期と照らし合わせてアクセスの良い場所を選択するのがよい方法かと思います。

私が調べた限りでのそれぞれの講習会開催日時と申し込み日時は以下の通りです(年度によって変更がありえます)

2020年度開催日 内容 申し込み
2月10日〜15日 産業医科大学 産業医学基礎研修会 東京集中講座 終了(前年9月)
7月11〜12日、9月12〜13日、10月10〜11日 岡山大学大学院 産業医研修会
7月27日〜8月1日 産業医科大夏期集中講座 第1クール 〜3月15日
8月3日〜8日 産業医科大夏期集中講座 第2クール 〜3月15日
8月10日〜16日 東京都医師会・東京医科歯科大学医師会産業医研修会 5月
8月第4週、9月第3週(3日x2回) 自治医科大学産業医学研修会 第1回 6月
8月第3週〜9月第4週(1日ずつ) 獨協医科大学産業医学講習会 6月
7月第2週・9月第3週・10月第2週(土日祝) 日本医科大学医師会産業医研修会 6月・8月・9月
1月第3週、2月第1週(3日x2回) 自治医科大学産業医学研修会 第2回 10月
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