勉強日記

座して待つ

150911-Study

今日はマッチング希望順位登録をしてきました。一応第3希望まで登録したので、どこかに引っかかるといいな…!

まあマッチングに関しては今出来ることもないので、座して待つというやつでしょうか。

今日の勉強内容

150911-Study

150911の勉強時間:8時間20分

老年内科の卒試も昨日で終わり(色々ありすぎて終わったのが昨日と思えない)、今月残りの卒試は泌尿器科&救急となりました。直近で行われるのは泌尿器科なので、QB W(泌尿器科)をスタート。実は卒試まであんまり時間がないので3〜4日で終わらせなくてはなりません。

150911-QBW

今日やってて思ったこととして、泌尿器科は疾患数が少ない。簡単に分けると遺伝性/先天性疾患・腫瘍・感染症・尿路結石・排尿障害くらいです。この間まで勉強していた整形外科だと骨折や腫瘍でもやたら種類があったので、気持ちとしてはだいぶラクかなーと思います。

以下は今日の勉強ノート


解剖・機能

  • 腹部大動脈からSMAが出るレベルで分岐するのが腎静脈→痩せ形の女性では大動脈とSMAの間で挟まれてナットクラッカー症候群をきたすことがある
  • 腎臓は約150g
  • 腎臓・副腎・尿管は後腹膜臓器
  • 尿管の生理的狭窄部位は3か所(腎盂尿管移行部・総腸骨動静脈交叉部・膀胱壁内尿管部)→ここに尿管結石が嵌頓しやすい
  • 腎盂:尿管が出てくるところ、腎門:腎動静脈が入る(出てくる)ところ

排尿・蓄尿の末梢神経

  • 骨盤神経:副交感神経
  • 下腹神経:交感神経
  • 陰部神経:体性神経→外尿道括約筋支配

※排便の際に関わる神経とほぼ同じ。機能はともかく、名前がややこしい!

精子形成 cf.MEC夏模試B-22

精子は精巣精細管内で発生し、精巣上体に貯蔵される。ここで運動能と受精能を獲得し成熟する。発生過程では精粗細胞(タイプB)が有糸分裂をして精母細胞となり、2度の減数分裂を経て精子となる。

150911-1

source:Development
上図のように、上皮側から管腔に向かうにつれて精子への分化が進んでいく。

遺伝疾患・先天疾患

多発性嚢胞腎(PKD)

常染色体劣性遺伝のもの(ARPKD)と常染色体優性遺伝のもの(ADPKD)があるが、前者は生後2ヶ月以内で死亡することもあり後者の方が問題となることが多い。以下はADPKDについて

病態・治療

PKD遺伝子の異常で発症する。PKD蛋白であるポリシスチンは尿細管上皮細胞の繊毛に存在し、尿流を感知し細胞内Ca濃度を高め尿細管の径を調節する働きを担う(尿流センサーがポリシスチン1、Caチャネルがポリシスチン2)。このポリシスチンの機能低下により細胞内Ca濃度が低下すると、cAMP濃度の増加を介して尿細管上皮細胞の増殖や液貯留が生じ、嚢胞形成へと至る。

またバソプレシンによる細胞内cAMPの増加が腎嚢胞形成に関与されるとされる。
→治療として水分摂取の推奨(抗利尿ホルモンであるバソプレシンの分泌が低下する)があり、また2014年にはバソプレシンV2受容体拮抗薬(サムスカ®)がADPKDの治療薬として初めて承認された

※ポリクリで腎臓内科回った時に使ってました

その他

  • 完全重複腎盂尿管(腎盂/尿管/開口部が2つ)では上方腎盂所属尿管は異所性膀胱瘤をきたし、下方腎盂所属尿管は壁内尿管が短いことから膀胱尿管逆流(VUR)を合併する。なお不完全重複腎盂尿管は尿管が癒合して1か所のみに開口し、無症状なことが多い。
  • 海綿腎は腎錐体部小嚢胞を多発する先天疾患であり、症状が少ないため中年男性で発見されることが多い。集合管が拡張し、石灰沈着をきたすのが特徴
  • 停留精巣は低出生体重児で発生率が増加する。初期は経過観察するが、1歳を目安に手術を行う。放置されると造精機能の障害をきたす

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