勉強日記

中毒分野の教科書

2015年9月20日

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今週の勉強内容

今日で今週も終わり、ということで1週間の勉強内容を振り返ってみました。

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150914-20の勉強時間:52時間46分

勉強時間は52時間ということで先週(50時間)より微増。毎週50時間くらい勉強するのがストレスもかからず楽しんで出来るレベルかなー、というのが最近の感覚。まあまだ国家試験まで140日くらいあるし、ストレス溜めて勉強する時期でもないですね

勉強内容としては泌尿器科の卒業試験に備えてQB W(泌尿器)などを解いていたのが前半、後半はMEC 特別講座:中毒・職業病のテキストを貰ったのでそれを解きつつQB K(中毒)を解いていたという感じです。

来週は久しぶりに卒試がない卒試フリーウィークなのでやりたいことをやりつつ、来週が終わると救急の卒試が控えているためその対策もしていく予定です。なお、シルバーウィークはない模様。10月2週目には楽天ジャパンオープン2015に行くので今は頑張ります。

…というか講義もポリクリもないので、シルバーウィークどころか毎日日曜日みたいな生活だったよ!(そもそも毎日ブログ書いてるし)

今日の勉強内容

昨日に引き続きQBデイ。QB K(中毒)は無事に終了しました。

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QB 中毒が終了!

中毒分野はあまり教科書に記載がないと思っていましたが、朝倉内科学にはそこそこ詳しく記載があったので参考になりました。一方イヤーノートにも中毒について載ってはいますが、ちょっと内容がマニアックすぎる。

いやちょっとまて、「詳しく」と「マニアック」の違いは何だ、と思われるかもしれません。

上手く説明するのは難しいのですが、イヤーノートは知識について箇条書きで簡潔に書いてあるので”初読”には向かない気がしています(覚えるだけになってしまう)。その点、朝倉内科学の方が関連ページを読んで理解するには向いている本だと思います。

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※補足:イヤーノートはコンパクトにまとまっている分、他の教科書で理解した内容を「振り返る」という目的では良い本だと思います。一長一短

本日もう一つの課題、QB E(腎臓)は腎血管系疾患について勉強していました。

150920-QBE

これでQB Eも残りは「全身性疾患に伴う腎障害」と水・電解質異常の問題を残すのみとなりました。腎臓内科は疾患数が少ないので、内科の中では軽めの科目だと思います。

以下は今日の勉強ノート


腎血管性高血圧

腎血管の狭窄により腎血流が低下することから、RAA系が亢進し高血圧をきたす。

原因
  • 線維筋性異形成:若年〜中年の女性に多く、片側性で腎動脈遠位部に狭窄をきたす。
  • 大動脈炎症候群(高安動脈炎):若年の女性に多く、両側性で腎動脈近位部に狭窄をきたす。鎖骨下動脈の狭窄による血圧の左右差や炎症所見を伴う。
  • アテローム硬化症:中年以降の男性に多く、両側性で腎動脈近位部に狭窄をきたす。

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source:病気がみえる vol.8 腎・泌尿器 第2版 p175

検査
  • 機能学:レノグラムによって左右腎の血流がどの程度あるか把握でき、またカプトプリル(ACE阻害薬)負荷後には狭窄側の腎臓で取り込みが低下する。また血漿レニン活性を左右腎静脈で比較するのも有効で、術前に行われる。
  • 形態学:腎血流ドップラー検査や動脈造影、3D-CTにより血管の狭窄を示す。

左右レニン活性の比較は機能診断として有効だが、カテーテルを左右の腎静脈まで入れなくてはならず手技は煩雑。

※原発性アルドステロン症でも選択的副腎静脈サンプリングが副腎腺腫と過形成の鑑別に有効だが、最初から行う検査ではない。

金属中毒

  • 鉛中毒:ヘム合成阻害による鉄芽球性貧血(小球性貧血)、消化器症状(腹痛)、神経症状(橈骨神経麻痺)が3主徴。曝露リスクのある職業はバッテリー製造や陶磁器の絵付けなど
  • 有機水銀中毒:脂溶性が高いため中枢神経に移行しやすく、求心性視野狭窄・小脳失調・構音障害(Hunter-Russell症候群)や難聴、感覚障害をきたす
  • タリウム中毒:脱毛
  • ベリリウム中毒:肉芽腫性肺病変
  • マンガン中毒:パーキンソン症候群

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