それでも生きていかざるをえない

それいきノート:皮膚科編

初期研修医

在宅診療の研修修了

投稿日:

先週から地域医療研修の一環で、在宅診療専門の診療所で研修をしていました(2週間)。いつもの病院と異なる環境なので、なかなか興味深かったです。

2週間で感じた在宅診療の良いところ・悪いところなど書いてみます。

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良いところ

  • スケジュールに比較的余裕がある
  • 患者との距離が近い
  • 他の科からの転科組が多い

勤務スケジュール

勤務スケジュールに比較的余裕があり、定期での訪問診療は8件/日程度。一人あたりの診療時間も余裕があるため、外来のように時間に追われることなく診療が出来ます。

また一般的な病院勤務だとそもそも昼食時間がないことすらあるが、そんな中外で昼食が食べられるのも良いです。ショッピングモールや役所等の利用もしやすい。

※ゆとりがあるのは在宅医療の特徴というより、私が研修していたクリニックの上層部が優秀な人物ということかも

患者との距離が近い

良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが、人の家に訪ねて行って診療行為をするので、病院に来てもらうより患者との距離が近くなります。

また在宅診療というのは多くの場合「もともと病院に通院していたのが体の問題(認知症や悪性腫瘍末期など)で無理になって困っていたところ、向こうから診察に来てくれる制度」なので、患者や家族から感謝される率はかなり高い印象があります。

他の科からの転科組が多い

勤務する医師は40歳前後の方が多いのですが、多くは転職組で当初から在宅医療を志していた先生は少数派。もともと内科医だった先生が多いものの、麻酔科や産婦人科などの先生もいるため比較的転職は容易と思われます。

悪いところ

  • 服装規定
  • 治療介入の余地が乏しい
  • 他科との差別化が難しい

服装規定

在宅診療では病院勤務のようにスクラブ+白衣でなんとかなる、ということはなくて所謂ビジネスカジュアルな格好(襟付きシャツ+スラックス+革靴等)をしないといけません。

率直に「毎日スーツ着てお仕事行く人って凄いな…」と思いました!

治療介入の余地が乏しい

在宅医療では患者の多くは悪性腫瘍末期・認知症・神経難病などであり、医学的に介入できる余地が少ない。また治療するとなった場合であっても、在宅医療で出来る処置は補液や抗生剤程度と選択肢が少ない。

いわゆる”治療のやりがい”(カテーテル治療をする/悪性腫瘍の手術をするなど)を求める人には向かない仕事だと感じました。

他科との差別化が難しい

上記と一部重複しますが、治療介入の余地が乏しいと独自性を出すのが難しくなります。医療は診断と治療で成り立っていますが、行える検査が限られているため診療でも差が付けづらい。

この結果診断でも治療でも専門性が出しづらく、在宅医療を専門にするメリットがあまりないということになってしまいます。これは総合病院における総合内科が抱えている問題点(困ったことはとりあえず理由を付けて他の科に投げる、で何とかなってしまう)と同じです。

もっともこの点が「良いところ」で挙げた転科の容易さにつながるわけですが


ということで、将来的に「皮膚科無理」となったときの転職先(もしくは非常勤勤務先)として、在宅医療も悪くないなと感じました。とくに非常勤で仕事をする分には魅力的な選択肢だと思います。そのうちバイトでやっても悪くないかもしれない

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