Medteria 初期研修病院情報は初期研修病院の情報がまとめられており、各病院の救急指定や給与などの項目を比較検討することができるサービスです
自分は医師7年目ですが、そんな自分も学生時代には病院見学・マッチングを経て初期研修病院を選択しました
当時はこのような比較サービスはまだ少なかったのですが、今回このサービスを使ってみて効率的に情報収集を行うことができ便利さを実感しました
この記事では下記を書いていきます
ポイント
- Medteriaを使って初期研修病院情報を効率的に収集する方法
- 医師7年目から振り返って考える、初期研修先の選び方
本記事はMedteriaのPR記事として報酬を頂き作成しています
見出し
Medteria 初期研修病院情報検索サイトを使ってみた 初期研修病院の選び方とは?
Medteria 使い方・会員登録
Medteria 初期研修病院情報は下記のリンクからアクセスできます
病院の検索だけは会員登録なしでも行なえますが、詳細情報の確認やお気に入り登録にはユーザー登録が必要です
まずはサクッと登録を行いましょう
Medteria 会員登録(ユーザー登録)
会員登録では下記の登録が必要です
- 表示名(ニックネーム)
- メールアドレス
- パスワード
- 氏名・誕生日
- 属性
登録時のメールアドレスは特に指定がなく、フリーメール(gmailなど)でも可能です
後述のとおり大学ごとのコミュニティ参加には大学メールアドレスが必要ですが、ユーザー登録自体はよく使うフリーメールアドレスにしておくのが良いでしょう
Medteriaは医療関係者を対象としており、属性のところで「医療系学生」「医療従事者」が選べるのが目新しい点です

医療系学生を選んだ場合は学部・入学年度に
- 医療系学生は「学部」「入学年度」「大学名」などを入力
- 卒業生(医療従事者)にすると、「職業」「資格取得年度」などの入力欄に切り替わる
ユーザー登録を行うとメールが届き、メール内のリンクをクリックすると会員登録が完了する仕組みです
Medteriaで初期研修病院情報を検索する
会員登録を済ませたら、病院情報を検索してみましょう
トップページから検索できるのは下記の情報です
- 都道府県(地方ごと・県ごと)
- 救急指定
- 病院区分(市中病院 or 大学病院)
- 年収(〜万円以上)
- 定員数
- 初期研修診療科
- 主な出身大学
- 当直回数
検索条件に当てはまる病院を、閲覧数順・年収順・倍率順の3項目でソートすることができます
気になる病院については、「お気に入り登録」を行うことも可能です
とくに条件を指定せず、閲覧数が多い順に並べてみると下記のようになりました
ここで例えば「虎の門病院」が気になる!ということで詳細をチェックすると、病床数・定員数・年収・救急外来患者数などを確認することができます
ハートボタンをクリックすることで、お気に入りに登録しておくことも可能です

各病院を選択した例
サイトだけでも情報がまとめられていますが、より詳細に確認したい場合はリンク先から各病院のサイトへアクセスして調べることになります
Medteriaの他の機能 (コミュニティサイト)
このMedteriaですが、初期研修情報サイトというより医療系学生のコミュニティサイト・クラウドサービスがメインとなっています

各大学のコミュニティがある
このコミュニティに参加するためには、各大学のメールアドレス(@s.kyushu-u.ac.jpのような)が必要になります

九州大学医学部医学科コミュニティに参加しようとしたところ
コミュニティ内ではユーザー同士の交流のほか、PDFファイルや動画のアップロードも行えます(無制限容量)
自分が学生の頃は卒業試験の問題や提出レポートをクラウドサービス(Dropboxなど)で共有していましたが、そのような学習資料を共有する目的にも使えそうですね
パブリックコミュニティは会員登録すれば誰でも参加可能
大学メールアドレスが不要で、フリー参加可能なコミュニティもいくつかあります
このようなコミュニティは左下部分が「パブリック」と表記されており区別できます
コミュニティ内では大きく分けると下記のような使われています
- 記事を投稿して情報発信する(Noteのようなイメージ):例「初期研修病院探し方①」
- 自分でトピックを立てて質問する(Yahoo!知恵袋のようなイメージ):例「採用試験の過去問はどのように入手されていますか?」
このようにMedteriaはコミュニティ要素が強いサイトとなっています
民間医局(レジナビ) との比較
自分が初期研修病院を決める際、民間医局のサイトを参考にしていました(Medteriaは当時ありませんでした)
Medteriaとほぼ同等の使い勝手ですが、こだわり検索条件として「見学時の交通費補助」「福利厚生が充実」などの選択項目がある点や、病院によっては見学体験記が投稿されている点(ただし古いものもある)などは老舗だけあってこちらのほうが使い勝手が良いと感じました

レジナビの初期研修情報サイトはこだわり条件が充実
一方Medteriaのメリットとしては下記が挙げられます
- 病院一覧を閲覧数順・年収順でのソートが可能な点(民間医局は50音順と病床数のみ)
- コミュニティサイトと一体化しておりシームレスに利用できる
上で書いたようにMedteriaはコミュニティが充実しており、「各病院の条件を詳細に比較検討する情報サイト」というよりは「コミュニティで他のユーザーと交流しつつ、初期研修病院情報も検索できるサイト」という立ち位置で考えるのが良さそうです
皮膚科医の考える初期研修病院の選び方
最初に書いたとおり自分は卒後7年目の皮膚科医なのですが、そんな自分が振り返って初期研修病院の選び方を考えてみます
簡単にまとめると下記3ステップです
- 客観的指標でスクリーニングを行う
- 良さそうな病院に見学へ行き、数値化しづらい指標の確認・情報の裏取りを行う
- 病院ごとのマッチング対策
まず、初期研修病院の評価をする際には大きく2通りの評価法があります
- 数値化しやすいもの:立地・給与・研修医人数・倍率・診療科・3年目以降の進路など
- 数値化が難しいもの:研修医の雰囲気・コメディカルとの関係・病院内の食事環境など
Medteriaのような初期研修病院情報を集めたサイトは、数値で評価できる項目を比較する際に非常に便利です
気になる病院すべてに見学に行けるほど時間がないので、スクリーニングの手段としてサイトを利用する
サイトに掲載されている情報をすべて信じるのではなく、裏取りを取る姿勢は忘れないようにしましょう。有給休暇が設定されているが今まで誰も使っていない・勤務時間外に開催される勉強会/カンファレンスが強制出席などは(残念ながら)よくある話です
病院をスクリーニングした後で残った候補の病院から見学に行き、上記の「数値化しにくい情報」や掲載情報の裏取りを行う方針がよいでしょう
志望病院が決まったらマッチング対策をして終了、という感じですね
マッチング対策については以前も書きました
-
-
初期研修マッチング対策について
続きを見る
マイナー科特有の注意点
マイナー科、とくに皮膚科に関してですが初期研修病院によっては皮膚科がなかったり、あるにしても非常勤医のみでローテートできない場合が結構あります
こうした病院で初期研修を行うと、その後皮膚科になるのはなかなか大変です
また内科でも循環器や消化器内科ならともかく、血液内科や膠原病内科などは皮膚科と同じように十分な人数がいないことが一般的です
…といっても最初から皮膚科を考えている方ばかりではないでしょう
自分を振り返ってみても、学生時代から皮膚科1本!ということは全くありませんでした
皮膚科などマイナー科に進むことをそれなりに考えている医学生は、多くの診療科が揃った総合病院で研修するのが一番無難
というのはありふれた結論ではありますが、一つの事実であると思います