ある疾患についての勉強をしていて(特に国家試験の勉強をしている時)、自分が知らなかった内容をノートにまとめることがよくあります。
これまでは紙のノートを使っていたのですが、最近はそれに加えてEvernoteを使ってまとめるようになりました。Evernoteだと図示しづらいという欠点はありますが、検索性が高いため、後から調べたいときには便利です。あとテキストデータなのでコピペが容易です…ので、その内容をこのブログにも書いてみようかなと思いました。
注意点
- 私は学生であって専門家ではないので、記載内容が間違っているかもしれないです
- もともと自分のために作っているので表現が省略されているところがあります
- 情報源は基本的に「病気がみえるシリーズ」「朝倉内科学」「イヤーノート」「クエスチョンバンク(QB)の解説」です。画像はこれらの本、もしくはWEB上から引用させていただいています
★ヘルペスの種類
- HHV-4:EBV
- HHV-5:CMV
- HHV-6・7:突発性発疹
- HHV-8:Kaposi肉腫
単純ヘルペス・VZVの皮膚病変はTzanck試験で巨細胞を見つけることで診断出来る(他には天疱瘡の棘融解細胞など)
水痘
2014/10からワクチンが定期接種化された
皮膚病変:紅斑→水疱→痂皮化と経過(湿疹三角)し、各期の湿疹が混在する
source:http://www.guide.metro.tokyo.jp/type_b/gd13khkdbyltb_in09.asp?mn=2
ウイルスであるため細胞性免疫で対応→(細胞性免疫に関わるCD4陽性細胞が減少する)HIV患者では重症化する
※Ramsay-Hunt 症候群
VZVの再帰感染@耳/膝神経節
脳神経のⅧも障害されるため、耳鳴りやめまいなどの内耳症状を生じるのがBell麻痺との鑑別点
★口腔内水疱をきたす疾患
尋常性天疱瘡・水痘・手足口病(コクサッキーウイルスによる)
ツツガムシ病
- 潜伏期は10日間
- 痂皮形成した黒い部分を中央に伴う刺し口が特徴↔R.japonicaによる日本紅斑熱では刺し口がもう少し小さく、中央も黒くない
source:http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_13/k02_13.html
治療はテトラサイクリンやクロラムフェニコール(副作用の方が有名なやつ)を用いる。βラクタム系はもちろん、非定型肺炎なら使えるマクロライドも無効
ハンセン病
- 知覚麻痺を主体とするT型(PB型)と皮膚病変(らい腫)を全身に形成するL型(MB型)とに分けられる。両者はらい菌に対する細胞性免疫の強さでわけられ、免疫不全患者ではL型となる
- 肉芽腫の形成・結節性紅斑をきたす
※T型:類結核型(tuberculosis?)・PB:paucibacillary(少菌)・L型:らい腫型・MB:mutibacillary(多菌)
★結節性紅斑をきたす疾患
サルコイドーシス・ベーチェット病・ハンセン病
ライム病
- B.burgdorferiというスピロヘータが原因
- マダニで媒介され、古典的なタイプは夏に多い
- 初期は皮膚病変である慢性遊走性紅斑を生じるが、放置すると第2期(関節炎や髄膜炎)→第3期(中枢神経系)へと進行する
★スピロヘータ(による感染症)
梅毒・ワイル病・ライム病・回帰熱
皮膚病変
初期には中心部から遠心性に拡大する輪状の紅斑である慢性遊走性紅斑が特徴的
※グルカゴノーマで出現するのは壊死性遊走性紅斑
source:http://ja.wikipedia.org/wiki/ライム病
治療はテトラサイクリンを用いる
梅毒
症状
- 第1期(〜3ヶ月):初期硬結・硬性下疳→消失する
- 第2期(3ヶ月〜3年):バラ疹・扁平コンジローム→消失と出現を繰り返す
- 第3期(3年〜10年):ゴム腫(肉芽腫)
- 第4期(10年〜):脊髄癆・大動脈瘤など動脈病変
神経梅毒は認知症や精神疾患の鑑別に必ず入れる(感染症関係ではHIV脳症も忘れずに) by 精神科
治療開始直後に菌体破壊のため一過性の皮膚病変増悪や発熱をきたすことがある:Jarisch-Herxheimer現象
※晩期先天梅毒
Hutchinson3徴:Hutchinson歯牙(永久歯の変性)・角膜実質炎・内耳性難聴
検査
- STS(+)かつTPHA(-)なら生物学的偽陽性…か感染初期の場合もある(STS法の方が陽性になるのが早い)
- TPHAは一度陽性になると生涯陽性だが、STSは治療で陰性化するため効果判定に有用