前回桜島へ行ったときの続きで、今回は鹿児島の仙巌園・尚古集成館等へ行ったときの話です。
仙巌園は島津家第19代当主である島津光久によって造られた当主の別邸跡および庭園です。
一方尚古集成館は博物館になっており、薩摩・島津家の歴史や文化に関しての展示がされています。
この辺りの建物は2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業」として世界遺産に登録されました
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業(平成27年記載) | 文化庁
鹿児島へ帰ってバスで仙厳園へ
桜島からフェリーで鹿児島港へ帰り、鹿児島駅まで歩きます(徒歩10分程度)。"鹿児島駅"という名前ではありますが、現在は鹿児島中央駅の方が新幹線も止まるし建物は多いしで圧倒的に発展しています。昔は鹿児島駅の方が栄えていたという話もありますが…
鹿児島駅近くのバス停からバスに乗り、仙厳園へ向かいます。仙厳園は鹿児島駅から2.7kmほどあり、徒歩は厳しいので車(レンタカー or タクシー or バス)を使ったほうが良いでしょう。
自分はちょうど13時40分のバスに乗れたのでバスで向かいました。
仙厳園
バスで到着後、まずは仙巌園へ。入場料は尚古集成館と合わせて1000円です
反射炉跡
仙巌園内にある世界遺産構成要素の一つが反射炉跡です
反射炉というのは何かというと、天井をアーチ状にして熱を反射させることで高熱を産み出しそれを使って鉄を加工するための炉です。身近なところで言うとピザの窯と同じようなものと思っていただければよいかと
しかし跡しか残っていないのでこれだけ見ても何かはわかりにくいですね…現存している韮山反射炉の写真はこんな感じです(左前方のところから鉄を投入する)
写真引用:煉瓦構造物 韮山反射炉(歩鉄の達人)
仙巌園では最初の写真が投入口側で、その上部分(2枚目の写真の辺り)に反射炉本体があったのだと思われます。
御殿
御殿は国外からの要人を招く場所であった他、一時期は島津家の本邸としても使われていたそうです。別途500円で内部見学が出来ます。内部には薩摩焼(ロシア帝国のニコライ2世が戴冠したときに送ったものの複製)や要人が来た際の写真などの展示があります
庭園もしっかり手入れされています
そして仙巌園からも、やはり桜島はよく見えます
少し見えている架線は鹿児島から宮崎・大分を経由して小倉に向かうJR日豊本線のものです
仙巌園内は結構広く(5ha程度とのこと)、茶室や竹林、謎の建物も結構あります。今回は時間の都合で行きませんでしたが、30分ほどかけて山中まで向かえる遊歩道もあるんだとか
尚古集成館
庭園をぶらぶらと歩き回り、続いて隣の敷地にある尚古集成館へ
ここは館内撮影禁止です
広かった庭園とは異なり、島津家の歴史や文化について展示されているお勉強ゾーンとなっています。
雰囲気はこんな感じ
写真引用:尚古集成館 - Sengan-en
異人館(旧鹿児島紡績所技師館)
仙巌園・尚古集成館から徒歩5分程度の場所にあるのが異人館(旧鹿児島紡績所技師館)です。
名前の通りかつてはイギリスから招聘した技師たちの宿舎として使われていたそうで、いかにも洋館という感じの作りです
入館料は200円で、館内では世界遺産に関する展示も充実…ですが正直時間が残り少なかったのであまり見えていません(17時半終了のところ着いたのが17時過ぎくらい)
せっかくなので、もう少しゆっくりできると良かったかなと思います
バスで鹿児島市中心街へ
鹿児島中心街へ帰るために再度バスを利用しました。城山観光の際に乗りそこねたやつです(いわさきコーポレーションのまち巡りバスと鹿児島市交通局のカゴシマシティビュー)
この近辺の施設(仙巌園・尚古集成館・異人館)はいずれも17時半に閉まりますが、18時過ぎまでは上記の中心街へ向かうバスが運行しているので鹿児島中央駅や天文館付近まで帰る際は便利です。
この日は天文館で降りて、適当に夕食を食べて終了しました。
仙厳園・集成館はアクセスがやや悪いのが問題。世界遺産に認定されて観光客が増えたこともあり、日豊本線に新駅(磯新駅)を作ろうという話もあるみたいです
ちなみにこのときに反射炉跡を見て、現存する反射炉があるという伊豆長岡の韮山反射炉(上で写真を引用させてもらったもの)に1ヶ月後に行きました。我ながらすぐ影響を受けるな
次回は宮崎県の高千穂方面へ行ったときの話となります