今日の勉強内容
救急の卒業試験がヤバい、とみんな言っているのでちょっと見てみました。基本試験2日前からしか過去問は見ないので異例の早さ。
うん、確かにヤバそうだ…ということが解ったのが今日の収穫。「問われる知識レベルが国家試験より高くてよくわからない/知らない」という卒業試験でよくあるパターンです。しかし救急の教科書を通読して全範囲に渡って知識をもう一段階深めるというのも現実的でないので、結局過去問で出題されている内容や授業で扱われていた内容を中心にもう一歩踏み込んだ学習をするしか出来ることがないんですよねえ
さて本業(?)であるQB E(腎臓)の方も最後の検査・症候など総論的な部分を進め、いよいよ残り20ページのところまできました。
各論の所は教科書を読んで勉強しながらやっているので進みが遅い一方、検査や症候の問題は各論でやってきたことの集大成なので気持ちはラクですね。このような構成にしているQBがうまいとも言えます。
以下は今日の勉強ノート
糖原病Ⅰ型と乳酸アシドーシス
グリコーゲン→G6Pまでは代謝されるが、グルコース6-ホスファターゼの欠損によりグルコースを作ることができないため低血糖となる。G6Pは解糖系に回され、ピルビン酸を経て乳酸を作るのに使われる。
ショックのように酸素不足で嫌気代謝が亢進しているのではない。詳しい記載は見つからなかったが、低血糖に対して血糖を上昇させるためG6Pの産生が亢進する→(酵素欠損によりグルコースになれない)→乳酸になる、という機序で乳酸アシドーシスをきたすと思われる。
実際、糖負荷試験により血糖を上昇させる必要がなくなれば乳酸値は低下するとのこと
尿濃縮と生理学
ヘンレのループの下行脚ではアクアポリンチャネルが発現しており水を再吸収し、上行脚ではNaClを能動的に再吸収する。これは対向流交換系の働きにより可能となる。
上行脚は髄質に存在することから、NaClを再吸収した髄質の浸透圧は高くなる。集合管も髄質にあり、バソプレシンが作用している場合は浸透圧差から多くの水を引き込むことが可能となる。