今日は整形外科&形成外科の卒業試験(卒試)の日。自分の大学では卒試自体夏休み前の耳鼻咽喉科が最後だったため、1ヶ月半ぶりの卒試でした。
あまり勉強する時間もなかったのですが、手応え的に合格はしていると思います。ただ去年と同じ問題なのに出来なかった問題がいくつかあり、詰めの甘さを感じました。やはり前日から過去問を始めるペースではちょっと苦しいので、マイナー科のような”軽めの”科目であっても2日間は必要ですね。
しかし整形外科がマーク・穴埋め38問&記述11問のところ、内科は2分割されているとはいえ1年分でマーク320問&記述8問。過去問5年分やるだけでかかるのでしょうか…
今日の勉強内容
今日は整形外科の卒試対策と、終わった後はQB T(整形外科)で解き残していた骨腫瘍の部分を終わらせました。腫瘍の問題は画像診断が重視されている様ですが、正直骨腫瘍って種類が多すぎ(しかも問題がやたら難しい)理解できるレベルを超えています。卵巣腫瘍や脳腫瘍と似たような感じかも
何はともあれ、これでQB Tも終了。明日からは3日後の老年内科卒試に向けた勉強と、MEC 泌尿器科の復習をスタートさせるつもりです。
以下は今日の勉強ノート
整形外科色々
- Monteggia骨折:尺骨骨幹部骨折+橈骨頭の脱臼 ↔ Galeazzi骨折:橈骨骨幹部骨折+尺骨頭の脱臼
- メトトレキサートは催奇形性があるため、妊娠を計画する3ヶ月前には中止する
- 肩関節の前方安定性は前下関節上腕靱帯によって保たれている
- 腱板断裂の原因の一つとして、腱板と肩峰のインピンジメントがある
- Pivot shift testは膝の前十字靱帯損傷に対する徒手検査(前方引き出しテストの一つ)
※卒業試験の内容。国家試験に出たことがあるのはMonteggia骨折くらいのはず
骨腫瘍
骨巨細胞腫
疫学:20〜30歳代に多く、大腿骨遠位の骨端部〜骨幹端部に好発
検査:X線ではsoap bubble appearance(嚢胞状の骨透亮像)を、病理組織では巨細胞を認める。良性腫瘍なため骨膜反応は生じづらい
source:19.骨・関節 (9)骨巨細胞腫|病理コア画像
治療:再発率が高いため病巣掻爬およびフェノールや熱での処理を行い、その後骨を移植する
骨肉腫
転移しやすいため、痛みが出てきた時点で既に肺転移していることが多い。診断時、80〜90%の患者に微小肺転移が存在しているとされる
そのため1970年代までは5年生存率が15〜20%と最も予後不良な腫瘍の一つだった。しかし術前化学療法(アドリアマイシン・メトトレキサート・シスプラチン)後に手術を行い、術後も同様の薬にイホスファミドを追加した化学療法を行うことで、四肢発生で初発時に転移がない症例における5年生存率は70%以上にまで改善した。手術も四肢切断術ではなく患肢温存術が標準となった。
(標準整形外科学第12版 p373)