非定型抗酸菌症(NTM)について
注意点
- 私は学生であって専門家ではないので、記載内容が間違っているかもしれないです
- もともと自分のために作っているので表現が省略されているところがあります
- 情報源は基本的に「病気がみえるシリーズ」「朝倉内科学」「イヤーノート」「クエスチョンバンク(QB)の解説」です。画像はこれらの本、もしくはWEB上から引用させていただいています
一般
- 病型では中年女性の中葉舌区に好発する気管支拡張型が有名(最近増えてるし)だが、元々は結核の既往がある男性に好発する空洞型が多かった。AIDSなど免疫力低下時は全身播種型となる
※気管支拡張所見は結核で見られにくく、(+)ならNTM症を考慮 - ヒト-ヒト感染せず、環境中に存在→隔離の必要なし&喀痰培養でも2回以上陽性が必要
検査
- 喀痰培養では抗酸菌(+)なのに、IGRAやPCRでは(-)というギャップ
- ナイアシンテストで陰性
※ナイアシンテストはナイアシン(ニコチン酸)の産生をみるもので、抗酸菌の中でも結核菌(M.tuberculosis)だけに多いため結核とNTMの鑑別に有効
治療
- 肺MAC症:RFP + EB + クラリスロマイシン + SM
- M.kansasii:RFP + INH + EB
ともに1年間〜の治療期間であり、結核よりも長い
※RFP:リファンピシン・INH:イソニアジド・EB:エタンブトール・SM:ストレプトマイシン
M.kansasiiは抗結核薬が効きやすく、比較的予後良好だがMAC症は効きづらい→外科的治療+抗結核薬という選択肢もある