皮膚真菌症(白癬・カンジダ)に使われる外用抗真菌薬と、爪白癬の治療方法(内服・外用)をまとめました
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皮膚真菌症(白癬・カンジダ) 抗真菌薬まとめ + 爪白癬治療
皮膚カンジダ症に対して使用される抗真菌外用薬
系統 | 一般名 | 商品名 |
イミダゾール | ケトコナゾール | ニゾラール® |
ネチコナゾール | アトラント® | |
ルリコナゾール | ルリコン® | |
ラノコナゾール | アスタット® | |
ビホナゾール | マイコスポール® | |
クロトリマゾール | エンペシド® | |
ミコナゾール | フロリードD® | |
モルホリン | アモロルフィン | ペキロン® |
アリルアミン | テルビナフィン | ラミシール® |
青文字は白癬と共通
白癬に対して使用される抗真菌外用薬
ここでの白癬は足白癬や股部白癬など(爪白癬は後述)
系統 | 一般名 | 商品名 |
イミダゾール | ケトコナゾール | ニゾラール® |
ネチコナゾール | アトラント® | |
ルリコナゾール | ルリコン® | |
ラノコナゾール | アスタット® | |
ビホナゾール | マイコスポール® | |
モルホリン | アモロルフィン | ペキロン® |
アリルアミン | テルビナフィン | ラミシール® |
ベンジルアミン | ブテナフィン | メンタックス®, ボレー® |
チオカルバミン酸 | リラナフタート | ゼフナート® |
青文字は皮膚カンジダ症と共通
爪白癬 治療方法の比較 内服外用 薬価
爪白癬の治療方法を内服と外用で比較しました
※保険診療内のため、患者負担は原則薬価の3割
爪白癬 内服治療
系統 | 一般名/商品名 | 用法用量 | 薬価(先発品) |
アリルアミン | テルビナフィン | 125mg/日を連日内服 (6ヶ月間) |
18,162円 |
ラミシール® | |||
トリアゾール | イトラコナゾール | 400mg/日を1週間内服→3週間休薬 を3回繰り返す(パルス療法) |
31,786円 |
イトリゾール® | |||
ホスラブコナゾール | 100mg/日を連日内服 (12週間) |
68,452円 | |
ネイリン® |
爪白癬 外用治療
系統 | 一般名 | 用法用量 | 薬価* |
トリアゾール | エフィナコナゾール | 1日1回 | 65,075円 |
クレナフィン® | |||
イミダゾール | ルリコナゾール | 1日1回 | 34,276円 |
ルコナック® |
*月1本使用を1年間で計算
- 参考:日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン 2019 日皮会誌:129(13), 2639-2673, 2019の表3, 表4
- 参考:薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和4年4月20日適用)|厚生労働省 ※2022年版
皮膚科専門医認定試験 関連問題
- 2022年度 選択44 (爪白癬治療薬の薬価)
- 2021年度 選択32 (爪白癬治療薬の薬価)
- 2021年度 選択34 (カンジダ症に用いる外用抗真菌薬:一般名)
- 2020年度 選択29 (カンジダ症に用いる外用抗真菌薬:商品名)
- 2020年度 選択30 (アリルアミン系爪白癬治療薬)
- 2019年度 選択37 (イトラコナゾール内服パルス療法の適用)
- 2018年度 選択29 (イミダゾール系抗真菌薬)
- 2017年度 選択29 (爪白癬治療方法)
- 2015年度 選択25 (爪白癬専用外用薬)
- 2013年度 選択26 (カンジダ症に用いる外用抗真菌薬:一般名)
- 2012年度 選択22 (爪白癬治療薬)