日本皮膚科学会 皮膚科専門医試験 平成27(2015)年度の解答解説を作成しました
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- 問題出典:試験問題(過去問題) |公益社団法人日本皮膚科学会(問題・写真はリンク先で確認下さい)
- 参考文献:あたらしい皮膚科学 第3版、皮膚科学(マイナー) 第11版でカッコ内は選択肢番号、その他は問題末に各自記載
見出し
- 1 平成27年度(2015年度) 皮膚科専門医試験 過去問 解答解説 選択問題 1〜25
- 1.1 選択問題1:解答 1
- 1.2 選択問題2:解答 2
- 1.3 選択問題3:解答 3
- 1.4 選択問題4:解答 5
- 1.5 選択問題5:解答 4, 5
- 1.6 選択問題6:解答 4
- 1.7 選択問題7:解答 5
- 1.8 選択問題8:解答 2, 3
- 1.9 選択問題9:解答 4, 5
- 1.10 選択問題10:解答 2, 3
- 1.11 選択問題11:解答 2, 3, 5
- 1.12 選択問題12:解答 3
- 1.13 選択問題13:解答 3
- 1.14 選択問題14:解答 5
- 1.15 選択問題15:解答 2, 4
- 1.16 選択問題16:解答 3
- 1.17 選択問題17:解答 4
- 1.18 選択問題18:解答 5
- 1.19 選択問題19:解答 1, 3
- 1.20 選択問題20:解答 1, 4
- 1.21 選択問題21:解答 4, 5
- 1.22 選択問題22:解答 2, 3
- 1.23 選択問題23:解答 1, 2, 5
- 1.24 選択問題24:解答 1, 4
- 1.25 選択問題25:解答 2
平成27年度(2015年度) 皮膚科専門医試験 過去問 解答解説 選択問題 1〜25
選択問題1:解答 1
口腔粘膜に初発しやすい疾患を問う問題
尋常性天疱瘡が該当する→1
- 1. 尋常性天疱瘡:口腔粘膜症状は70〜80%で初発症状
- 2. 水疱性類天疱瘡(BP):体幹・四肢病変が中心で、口腔粘膜病変はあっても軽度(20〜30%)
- 3. 後天性表皮水疱症:四肢中心に病変を生じ、臨床的にBPと類似。Split skin法で真皮側に抗体が沈着する点が鑑別点
- 4. IgA天疱瘡:小水疱や膿疱が体幹・四肢・間擦部で生じ、粘膜疹は稀
- 5. 家族性良性慢性天疱瘡(Hailey-Hailey病):腋窩や鼠径部などの間擦部で小水疱が集簇し、膿痂疹様となる。カルシウムポンプをコードするATP2C1遺伝子変異による常染色体優性遺伝疾患
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p249(1)/256(2)/260(3)/254(4)/246(5)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p309(1)/318(2)/323(3)/317(4)/359(5)
関連:2023 選択50 (粘膜疹が生じづらい疾患)
選択問題2:解答 2
掌蹠の構造を問う問題
掌蹠では汗孔(白く抜けて見える)が皮丘部に一致して観察され、ダーモスコピーで皮丘か皮溝か迷った際に参考になる
皮丘部に並行な色素沈着(parallel ridge pattern)は悪性黒色腫を、皮溝部の場合は良性の色素性母斑を示唆する所見のため鑑別が重要
また表皮突起はそれぞれ下記のように呼ばれる
- 皮溝部:crista profunda limitans
- 皮丘部:crista profunda intermedia
以上より「エクリン汗腺はcrista profunda intermediaを貫通して皮丘部に開孔する」→2
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p56
- 参考:新・皮膚科セミナリウム 手掌, 足蹠, 爪のメラノサイト病変のダーモスコピー 日皮会誌:131(2), 295-299, 2021
関連問題
選択問題3:解答 3
出生時から頭髪と眉毛が乏しくまた縮毛があり、先天性乏毛症の診断
日本人ではLIPH遺伝子変異が最多→3
具体的には1/50の保有率(→10,000人に一人の患者)がいるとされる
縮毛症 (wooly hair:WH)
先天性毛髪奇形の一つで、頭髪の過剰な縮れと成長障害をきたす
全身症状を伴う症候性と毛髪症状のみの非症候性に分けられ、いずれも原因遺伝子が複数同定されている
常染色体劣性 | 常染色体優性 | |
非症候性WH | LIPH | KRT71 |
LPAR6 | KRT74 | |
KRT25 | ||
症候性WH | DSP (デスモプラキンをコード) |
- |
JUP (プラコグロビンをコード) |
- 1. EDA1:無汗性外胚葉形成不全症のうち、XRの原因遺伝子。AD/ARの場合はEDAR遺伝子
- 2. DSG4:連珠毛(AR)の原因遺伝子 (ADの場合はKRT81/83/86)
- 3. LIPH:原因遺伝子として最多で、とくに創始者変異c.736T>Aを有する場合が多い
- 4. LPAR6:縮毛症(AR)の原因遺伝子として報告がある
- 5. SERPINB7:長島型掌蹠角化症(AR)の原因遺伝子。LIPH同様保有率が高い
*XR:X連鎖劣性遺伝, AD:常染色体優性遺伝, AR:常染色体劣性遺伝
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p371(3)/342(1)/277(5)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p500(1)/763(2)/354(5)
※第10版ではLIPH/LPAR6の記載があったが削除されている - 参考:新・皮膚科セミナリウム 毛髪角化異常症の病態と診断 日皮会誌:126(12), 2269-2274, 2016
選択問題4:解答 5
高齢女性で、図では前頭部〜側頭部にかけての瘢痕性脱毛がみられる
frontal fibrosing alopeciaの診断で、毛孔性扁平苔癬の亜型
扁平苔癬診断のため口腔内所見(Wickham線条)が重要→5
frontal fibrosing alopecia (FFA)
瘢痕性脱毛症(毛包が破壊された不可逆的な脱毛)をきたす疾患は大きく2つに分けられる
続発性 | 外傷や熱傷後 |
原発性 | 毛孔性扁平苔癬 |
慢性皮膚エリテマトーデス | |
禿髪性毛包炎 |
このうち毛孔性扁平苔癬の亜型がfrontal fibrosing alopecia (FFA)
- 閉経後の高齢女性の前頭部や側頭部生え際に好発
- 眉毛・腋毛・陰毛なども脱毛をきたす場合がある
- 口腔内や陰部に扁平苔癬の皮疹を合併
- 組織:毛包周囲のリンパ球浸潤, 液状変性
- 治療:初期にはステロイド局注が有効
- 1. 眉毛の脱毛はありえる(円形脱毛症との鑑別が必要)が、全頭型へは移行しない
- 2. 抗真菌薬内服は頭部白癬での治療法。FFAではステロイド局注や外用を行う
- 3. 局所免疫療法(SADBEなど)は円形脱毛症の治療法
- 4. 胸部X線写真はサルコイドーシスの診断(両側性肺門リンパ節腫脹)等に有用
- 5. 扁平苔癬病変がみられることがあり、口腔内診察が重要
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p291・372(5)/536(2)/368(3)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p761・367(5)/896(2)/752(3)
- 参考・写真引用:マルホ皮膚科セミナー Frontal fibrosing alopeciaの病態
関連問題
- 2021 選択6(瘢痕性脱毛症をきたす疾患)
- 2018 選択3(毛孔性扁平苔癬の亜型)
- 2016 選択3 (瘢痕性脱毛を生じる疾患)
- 2012 選択3 (frontal fibrosing alopeciaの臨床問題)
選択問題5:解答 4, 5
男性型脱毛症治療薬であるフィナステリドに関する問題
男性型脱毛症(AGA) 治療薬
男性ホルモン、とくにジヒドロテストステロン(DHT)の作用で脱毛が生じる
治療はDHT産生に関わる酵素、5-α還元酵素(リダクターゼ)阻害薬が利用される
酵素は2タイプあり、どちらを阻害するかで2種類の薬がある
一般名 | 商品名 | 5-α還元酵素阻害作用 |
フィナステリド | プロペシア® | Ⅱ型 |
デュタステリド | ザガーロ® | Ⅰ型+Ⅱ型 |
- 1. 保険収載されておらず、自費診療となる
- 2. 男性ホルモン受容体は毛乳頭細胞に存在し、毛母細胞への直接作用はない
- 3. フィナステリドは5-αリダクターゼⅡ型のみを阻害する
- 4. 内服を中止すると効果は消失する
- 5. DHT産生を抑制することで作用する
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p370(3・4・5)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p754(5)
- その他選択肢の参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版 日皮会誌:127(13), 2763-2777, 2017
関連問題
- 2020 選択88 (5-α還元酵素阻害剤の作用部位)
- 2019 選択5 / 2017 選択6 (AGA治療薬の比較)
- 2022 選択21 / 2018 選択4 / 2011 選択4 (脱毛症の治療推奨度)
- 2010 選択3 (フィナステリドについて)
選択問題6:解答 4
色素性乾皮症(XP)に関する出題
V型のみ損傷乗り越えDNA合成の異常が、それ以外の群はヌクレオチド除去修復の異常がある→4
このためV型のみ不定期DNA合成能(UDS)低下がみられない
- 1. 日本ではA群(55%)>V型(25%)>D群・F群・C群…の順。C群は欧米で多い
- 2. XP-AではUVBに対するMEDの低下と、紅斑反応遅延が特徴で通常翌日なのが3日目にピークとなり消退も遅い
- 3. DNA修復試験(不定期DNA合成能):UV照射によって損傷を受けたDNAがどのくらい修復できるかを正常と比較し百分率で示したもので、患者皮膚由来の培養線維芽細胞を用いる。XP-V以外は低下する
- 4. 損傷乗り越えDNA合成の異常が病因となるのはXP-Vのみ
- 5. XP-C/E/Vは神経症状をきたさない・MED低下がないなどの共通項がある
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p234
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p279
関連問題
- 2023 選択57 / 2020 選択6 / 2018 選択7 / 2010 選択6 (XPについて)
- 2019 選択12 (XP-Vの臨床問題)
- 2013 選択5 (若年から発癌をきたしやすい病型)
選択問題7:解答 5
ケトプロフェンは剥がした後も成分が残存し、光線過敏症をきたすことがある
具体的には4週間は紫外線を避ける必要がある→5
- 写真引用:外用薬による光線過敏症|くすりの窓|診療科・各部門|土谷総合病院(広島市中区)
関連問題
選択問題8:解答 2, 3
表皮ケラチノサイトの分泌する抗菌ペプチドを問う問題
βディフェンシンやLL37(カセリサイディン)がある→2, 3
- 乾癬は抗菌ペプチドが増加→皮膚感染症が少ない
- アトピー性皮膚炎は抗菌ペプチドが減少→皮膚感染症をきたしやすい
- 1. αディフェンシン:好中球や小腸陰窩細胞で発現
- 2. βディフェンシン:ケラチノサイトから分泌される抗菌ペプチドの一つ
- 3. カセリサイディン(LL37):抗菌ペプチドの代表で内因性プロテアーゼ(カリクレインなど)によって分解されLL37になる
- 4. ダームシジン:汗に含まれる抗菌ペプチド
- 5. TLR7:LL37+DNA複合体の受容体。イミキモドはTLR7を活性化させ、免疫を賦活化する
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p283(3・5)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p74(1・2・3)
関連問題
選択問題9:解答 4, 5
メラノサイトやメラニンに関する問題
甲状腺ホルモンは色素沈着の原因となり、金髪の原因はフェオメラニン→4, 5
- 1. メラノソームの大きさは黒人>日本人>白人で差がある。数・分布に人種間の差異はない
- 2. メラノサイト密度に性別差はない
- 3. メラニンがメラノソーム骨格に沈着するのは3期から。2期から合成開始し、4期で骨格が完全に覆われる
- 4. ACTHやMSH、甲状腺ホルモン、女性ホルモン(エストロゲン)は色素沈着を増強する
- 5. 金髪や赤毛はフェオメラニン優位で生じる。黒はユーメラニン優位
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p10-12
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p29-32
関連問題
- 2020 記述1 / 2012 記述3 (赤毛に関連するメラニン)
- 2019 選択13 (メラニン合成について)
- 2013 選択45 (メラニン合成に関わる酵素)
選択問題10:解答 2, 3
メルケル細胞に関する一般問題
掌蹠に分布し、電顕での有芯顆粒が特徴→2, 3
- 1. メルケル細胞は表皮基底層の下面、基底膜の上面に存在する。顆粒層に存在するのはケラトヒアリン顆粒や層板顆粒
- 2. 掌や指尖部、口唇に多く分布し触圧覚を受容する
- 3. 電子顕微鏡では有芯顆粒が特徴
- 4. CK”20”の発現が特徴で、メルケル細胞癌では核近傍で点状に陽性となる
- 5. 触圧覚受容細胞だが、表皮に由来する。神経終末器由来ではない
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p12
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p41
関連問題
- 2021 選択97 (神経終末器官と受容する感覚)
- 2018 選択66 / 2009 選択72 (メルケル細胞癌について)
- 2013 選択57 / 2009 選択12 (CK20陽性)
選択問題11:解答 2, 3, 5
MHC classⅡを発現し、抗原提示を行う細胞を問う問題
抗原提示細胞はマクロファージ・樹状細胞*・B細胞の3つ→2, 3, 5
この中で貪食も行うのがマクロファージと樹状細胞で、一方貪食能を持つが抗原提示能は持たないのが好中球
*皮膚における樹状細胞≒Langerhans細胞
- 1. 好中球:強い貪食作用をもつ、自然免疫系の中心的存在
- 2. 樹状細胞:真皮樹状細胞とLangerhans細胞に分けられ、後者はCD1a・S-100・CD207(ランゲリン)を発現する
- 3. 単球・マクロファージ:貪食能を持ち、貪食した抗原の提示も行う
- 4. T細胞:CD4陽性ナイーブT細胞(ヘルパーT細胞)はMHC classⅡを発現した抗原提示細胞からの抗原提示を"受ける"側※
- 5. B細胞:抗原提示細胞としてT細胞の活性化を行い、また形質細胞へ分化すると抗体産生を行う
※一方MHC classⅠを発現した抗原提示細胞から抗原提示を受けるのは、CD8陽性ナイーブT細胞(キラーT細胞)。(MHC class)Ⅰ x (CD)8 = (MHC class)Ⅱ x (CD)4で掛け算すると両方8になるというゴロがある
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p31-35
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p75・78-81
関連:2012 選択82 (獲得免疫に関わる細胞)
選択問題12:解答 3
角化異常症の遺伝形式を問う問題
先天性魚鱗癬様紅皮症(非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症)は常染色体劣性遺伝→3
ケラチンは複数が重合(32量体)して中間経フィラメントとして機能するため、1つに変異があるだけで症状をきたすようになる
→ケラチンが原因の魚鱗癬・掌蹠角化症(2・4・5)は常染色体優性遺伝
- 1. 尋常性魚鱗癬:FLG遺伝子が原因で、両アレルに変異があると臨床症状が増強する常染色体半優性遺伝形式を取り、HE染色での顆粒層菲薄化も特徴
- 2. 表皮融解性魚鱗癬:ケラチン1/10遺伝子が原因(AD)。組織学的に顆粒変性を伴う
- 3. 先天性魚鱗癬様紅皮症:ABCA12遺伝子などが原因(AR)。様々な疾患を集めた"ゴミ箱的診断"
- 4. Vörner型掌蹠角化症:ケラチン9遺伝子が原因(AD)。組織学的に顆粒変性を伴う
- 5. Unna-Thost型掌蹠角化症:ケラチン1遺伝子が原因(AD)。顆粒変性はない(4と同一疾患ともされる)
※AD:常染色体優性遺伝疾患, AR:常染色体劣性遺伝疾患
魚鱗癬の中で常染色体劣性遺伝形式のものは下記3つを把握しておく
疾患 | 原因遺伝子 |
道化師様魚鱗癬 | ABCA12 |
葉状魚鱗癬 | TGM1 |
先天性魚鱗癬様紅皮症(非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症) | ABCA12, TGM1, ALOXE3 など |
この中で先天性魚鱗癬様紅皮症は先述通り"ゴミ箱的診断"なので原因遺伝子も複数ある。必然上記2つが問われる頻度が高い
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p271(3)/268(1)/273(2)/277(4・5)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p347(3)/341(1)/345(2)/353(4・5)
関連問題
- 2019 選択23 (常染色体半優性遺伝形式を取る疾患:尋常性魚鱗癬)
- 2014 選択45 (常染色体優性遺伝する疾患)
選択問題13:解答 3
黒色表皮腫の好発部位を問う問題
乳房間には通常発生しない→3
黒色表皮腫 (acanthosis nigricans)
表面黒褐色の局面をきたす疾患
内蔵悪性腫瘍(とくに胃癌)や糖尿病、肥満等に合併するが、悪性腫瘍合併型が最多
- 好発部位:項頸部・腋窩・鼠径部
- 病理所見:乳頭腫症・過角化・基底層色素沈着がみられる
※表皮肥厚 acanthosisは病名に反して見られない
- 1・2・4・5. 項頚・腋窩・乳房間・外陰:黒色表皮腫の好発部位
- 3. 乳房間:後天性角化症の一つ、融合性細網状乳頭腫症は乳房間部に生じる
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p298
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p373
関連問題(黒色表皮腫)
- 2014 選択79 (臨床問題)
- 2013 選択14 (病理所見でみられないもの:acanthosis)
- 2012 選択10 (黒色表皮腫の基礎疾患)
選択問題14:解答 5
長島型掌蹠角化症の原因遺伝子を問う問題
SERPINB7遺伝子変異が原因となる常染色体劣性遺伝疾患→5
- 1. DSG1:有棘細胞間のデスモソームを構成する膜貫通蛋白で、線状掌蹠角化症およびSAM症候群の原因遺伝子(AD)
- 2. DSP1:線状掌蹠角化症の原因遺伝子(AD)
- 3. TGM1:周辺帯形成に関与するトランスグルタミナーゼ1をコードし、葉状魚鱗癬の原因遺伝子(AR)
- 4. AAGAB:点状掌蹠角化症の原因遺伝子(AD)。鶏眼に類似した角化性丘疹をきたす
- 5. SERPINB7:セリンプロテアーゼインヒビターをコードする、長島型掌蹠角化症の原因遺伝子(AR)
※AD:常染色体優性遺伝疾患, AR:常染色体劣性遺伝疾患
なおSERPINB7は2013年に原因遺伝子として同定された(久保亮治先生 当時慶應大学, 現神戸大学教授)
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p277(5)/278(1・2・4)/271(3)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p354(5)/353(1・2・4)/347(3)
関連問題
- 2022 選択77 / 2020 選択14 / 2019 選択25 (症状, 原因遺伝子など)
- 2021 選択91 (セリンプロテアーゼインヒビターの異常で発症する疾患)
選択問題15:解答 2, 4
関節症性乾癬(乾癬性関節炎)に関する問題
DIP関節に生じやすく、アキレス腱部は好発部位の一つ→2, 4
通常皮疹が先行し、爪や頭部・臀部病変を有する場合移行しやすいとされる
- 1. 関節症性乾癬の80〜90%の例は皮疹が先行し、同時に出現するのは10〜15%程度
- 2. 関節症状はDIP関節に生じやすく、PIP関節に生じやすい関節リウマチとの鑑別点。仙腸関節など体軸関節炎もしばしばあり
- 3. 関節炎が進行すると関節破壊を呈する
- 4. 腱や靭帯が骨に付着する部位の腱付着部炎が特徴で、アキレス腱も好発部位
- 5. ウステキヌマブ(ステラーラ®)はIL-12/23p40抗体製剤で、関節症性乾癬に保険適用
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p287(3)/101(5)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p382(2・3)/384(5)
- その他選択肢の参考:乾癬性関節炎診療ガイドライン 2019 日皮会誌:129(13), 2675-2733, 2019のp2680(1)/2678(4)
関連問題
選択問題16:解答 3
ドボベット®の最大外用量は90g/週となっている→3
ビタミンD外用薬に高Ca血症の副作用があるため、上記規定となっている
ビタミンD外用製剤については下記参照
-
ビタミンD外用製剤と保険適用疾患 各種製剤の比較
続きを見る
一般名 | 商品名 | 外用上限 |
マキサカルシトール | オキサロール® | 10g/日 |
カルシポトリオール | ドボネックス® | 90g/週 |
タカシトール | ボンアルファ® | なし※ |
カルシポトリオール +ベタメタゾンジプロピオン酸エステル (リンデロン-DP®) |
ドボベット® | 90g/週 |
マキサカルシトール +ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル (アンテベート®) |
マーデュオックス® | 10g/日 |
※高濃度のボンアルファハイ®は10g/日
関連問題
- 2022 選択30 (ドボネックス®の含有量)
- 2018 選択19 (ドボベットの配合軟膏)
- 2013 選択10 / 2011 選択13 (高カルシウム血症のリスク因子)
選択問題17:解答 4
膿疱性乾癬の顆粒球吸着療法は週1回, 5回までが保険算定限度→4
顆粒球単球吸着除去療法 (GMA)
炎症組織に集積し病変形成に関与する、好中球・マクロファージ・単球を除去する体外循環療法
- 保険適用(皮膚科領域):膿疱性乾癬(2012)・関節症性乾癬(2019)
カッコ内は保険適用承認年 - その他:潰瘍性大腸炎・クローン病・関節リウマチ
週1回の施行で、膿疱性乾癬は5回/関節症性乾癬は10回までが保険適用内
膿疱性乾癬(汎発型)診療ガイドラインでは推奨度C1。比較的安全性が高く、妊婦・授乳中の治療選択肢として挙げられている
- 参考:膿疱性乾癬(汎発型)診療ガイドライン 2014年度版 日皮会誌:125(12), 2211-2257, 2015
- 保険適用の参考:J041-2 血球成分除去療法(1日につき) | 医科診療報酬点数表 | しろぼんねっと
関連問題
選択問題18:解答 5
アトピー性皮膚炎の痒みと関連が深いのはIL-31→5
同部位のモノクローナル抗体、ネモリズマブ(ミチーガ®)がアトピー性皮膚炎に対して保険適用となっている
- 1 IL-2:IFN-γとともにTh1細胞から分泌され、細胞性免疫に関与する。斑状型血管肉腫の治療にIL-2製剤局注が用いられる
- 2 IL-4:Th2細胞から分泌され起痒因子に対する反応閾値を下げる他、好酸球遊走やフィラグリン発現低下に関わる。アトピー性皮膚炎で用いられるデュピルマブ(デュピクセント®)のターゲット
- 3 IL-12:樹状細胞から分泌され、Th1細胞の誘導に関与し、炎症カスケードを引き起こす。乾癬で用いられるウステキヌマブ(ステラーラ®)のターゲット
- 4 IL-23:樹状細胞から分泌され、Th17細胞の活性化→IL-17分泌を引き起こす。乾癬の治療ターゲット*
- 5 IL-31:Th2細胞から分泌され、末梢神経に発現するIL-31受容体に作用することで直接瘙痒を誘発する
*ウステキヌマブおよびリサンキズマブ(スキリージ®)、グセルクマブ(トレムフィア®)
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p31・463(1)/283(3・4)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p79(1)/151(2・5)/379(3・4)
- その他選択肢の参考:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021 日皮会誌:131(13), 2691-2777, 2021のp2695
選択肢2について。IL-4も掻痒感に関与するが、フィラグリンの発現低下・好酸球遊走など他の作用を持つため1つを選ぶ本問では、相対的に誤り選択肢と考えられる。なお2019年 選択17では「IL-4/13/31」の3つが正解選択肢となっている
-
アトピー性皮膚炎 サイトカインと生物学的製剤、JAK阻害薬について
続きを見る
関連問題
2015年以前は乾癬に関わるサイトカインの出題が多かったが、近年はアトピー性皮膚炎に関わるサイトカインの出題が中心となっている
選択問題19:解答 1, 3
アレルゲンと関連する製品の組み合わせを問う問題
ジャパニーズスタンダードアレルゲン(JSA)2015として、日本人でアレルギーを起こしやすい物質がパッチテストでの検索に用いられる
詳細は下記参照
-
ジャパニーズスタンダードアレルゲン(JSA) 2015 パッチテスト
続きを見る
- 1. ニッケル:金属だが、クロムやコバルトと並んでナッツ(豆類)やチョコレート、ココアにも含まれる。除去療法も推奨度C1となっている
- 2. パラフェニレンジアミン:ヘアカラー剤(毛染め)で利用される。合成樹脂ではない
- 3. チメロサール:防腐剤でワクチン等に含まれる
- 4. プリミン:植物であるサクラソウに含まれる。JSA2008に含まれていたが、2015では除外された
- 5. エポキシレジン:樹脂で接着剤や塗料に含まれる。
ゴム関連はカルバミックス・チウラムミックス・メルカプトミックス・メルカプトベンゾチアゾール・黒色ゴムミックス
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p81(2・3・5)/118(4)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p149(4)
- 選択肢1の参考:接触皮膚炎診療ガイドライン 2020 日皮会誌:130(4), 523-567, 2020のp559
関連:アレルゲンに関する出題は上記カード内の記事参照
選択問題20:解答 1, 4
若年女性で顔面に自覚症状を伴わない淡褐色丘疹が多発しており、扁平疣贅の診断
HPV-3や10が原因となり、顔面では通常液体窒素療法は施行しない→1, 4
扁平疣贅
ウイルス性疣贅の一種で、ヒトパピローマウイルス(HPV)-3や10が原因となる
青年期女子の腕や顔面に好発し、扁平〜やや隆起した褐色丘疹をきたす
- 組織:表皮肥厚や角質増生のほか、有棘層上層〜顆粒層の空胞細胞がみられる
- 治療:液体窒素による凍結療法やヨクイニン内服。自然消退もあり
- 1. HPV2は尋常性疣贅の原因(HPV2/27/57)。HPV-3/10/28が扁平疣贅の原因
- 2. 組織学的に有棘層上層〜顆粒層に空胞細胞(bird-eye cell)がみられる
- 3. イミキモド(ベセルナ®)の保険適用は日光角化症および尖圭コンジローマのみ
- 4. 液体窒素療法:顔面の扁平疣贅では色素沈着を残しやすいため、通常行わない(それ以外は推奨度A)
- 5. しばしば自然消退がみられ、その際は掻痒や発赤などの炎症症状が生じる
ヒトパピローマウイルス(HPV)と皮膚疾患
HPVの型 | 臨床症状 |
1 | ミルメシア |
2, 4, 7, 27, 57 | 尋常性疣贅 |
3, 10, 28, 29, 94 | 扁平疣贅 |
16 | Bowen様丘疹症, 爪Bowen病 |
5, 8 | 疣贅状表皮発育異常症 |
57, 60 | 足底類表皮嚢腫 |
63 | 点状疣贅 |
6, 11 | 尖圭コンジローマ |
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p496(1・5)/494(HPVと皮膚疾患)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p807(1・2・5)/804(HPVと皮膚疾患)
- 選択肢4の参考:尋常性疣贅診療ガイドライン 2019(第 1 版) 日皮会誌:129(6), 1265-1292, 2019のp1274
- 写真引用(腕):イボとミズイボ、ウオノメとタコ─どう違うのですか?─ Q3 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
- 写真引用(顔):Verruca Plana Picture Image on MedicineNet.com
関連問題
その他多数あるので下記も参照
-
HPV(ヒトパピローマウイルス) 型と関連疾患 まとめ
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選択問題21:解答 4, 5
乳児で微熱後に四肢および顔面で紅色丘疹が集簇しており、Gianotti-Crosti症候群の診断
B型肝炎が原因となることがあり皮疹は自然経過で消退する→4, 5
Gianotti-Crosti症候群 (Gianotti病)
生後6ヵ月〜12歳の小児に好発
下肢から広がる3mm程度の紅色丘疹をきたす。自覚症状はない
- 分布:下肢→上肢・顔面に広がるが、体幹部は生じづらい
- 予後:1ヶ月程度で自然軽快
ウイルス感染が原因となり、下記のように分類される
原因ウイルス | 名称 |
B型肝炎ウイルス | Gianotti病 |
それ以外のウイルス (EBウイルスやサイトメガロウイルス、コクサッキーウイルスなど) |
Gianotti-Crosti症候群 |
※原因による区別をせず、総じてGianotti-Crosti症候群と呼ぶことも
- 1. パルボウイルスB19は伝染性紅斑(リンゴ病)の原因となる。Gianotti-Crosti症候群の原因としてはEBウイルスが多い
- 2. 感染症そのものではなく、アレルギー反応のため感染力はない
- 3. 瘙痒感は軽度
- 4. Gianotti病はB型肝炎ウイルスが原因のため、肝機能評価を行う
- 5. 約1ヶ月後に軽度の落屑を伴って自然消退する
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p505/504(1)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p810/799(1)
選択問題22:解答 2, 3
高齢女性で鼻背部〜左眼瞼周囲で神経走行に伴って紅暈を伴う水疱が見られ、疼痛も伴っていることから帯状疱疹の診断
鼻背部の皮疹は眼合併症をきたしやすく、高齢者では鎮痛薬としてアセトアミノフェンの利用が無難→2, 3
- 1. 健常人では一度罹患すると、低下した細胞性免疫が再構成されるため基本的に終生免疫を獲得する
- 2. 重症例や高齢者で帯状疱疹後神経痛への移行率が高い
- 3. 鼻背部に皮疹がみられる場合、高率に眼合併症を伴う(Hutchinson徴候)
- 4. NSAIDsと腎排泄性抗ヘルペスウイルス薬との併用は抗ヘルペスウイルス薬の排泄遅延をきたすため、高齢者や腎機能低下者ではNSAIDsの代わりにアセトアミノフェンの使用が推奨されている
※本問出題時には非腎排泄性であるアメナメビルは未発売 - 5. 抗ヘルペスウイルス薬を増量するのは脳炎・髄膜炎がある場合*で、皮膚/眼症状は増量の根拠とならない
*アシクロビルの通常投与量は5mg/kgだが、脳炎・髄膜炎の場合10mg/kgまで増量可能
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p492(1・2・3)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p795(1・2)
- 選択肢4の参考:新・皮膚科セミナリウム 帯状疱疹の診断と治療 日皮会誌:130(13), 2683-2688, 2020
※図5は本問と同一
関連問題
選択問題23:解答 1, 2, 5
デング熱に関する問題
- 1. 感染者の20%が発症(80%は不顕性感染)し、そのうち約50%に皮疹が出現する
- 2. 初期は中毒疹様の紅色丘疹となるが、解熱期には毛細血管拡張を欠きwhite islands in a sea of redと称される
- 3. デングウイルスはヒト→蚊→ヒトの感染環を形成し、日本脳炎ウイルスにおける豚のような増幅動物は存在しない*
- 4. ウイルスは4型存在し、異なる血清型に再感染した際は重症型のデング出血熱を発症しやすい。同一の型に対しては終生免疫を獲得する
- 5. Tourniquet(駆血帯)テストは血小板減少にともなって駆血帯圧迫で点状出血が増加する現象で、デング熱診断上重要な指標
*日本脳炎ウイルスはヒト-ヒト感染はなく、増幅動物(ブタ)の体内でいったん増えて血液中に出てきたウイルスを蚊が吸血し、その上でヒトを刺した時に感染する
- 参考書籍:あたらしい皮膚科学 第3版 p508(1・2)
- 参考書籍:皮膚科学 第11版 p821
- その他選択肢の参考:新・皮膚科セミナリウム デング熱など発疹をともなう昆虫媒介性ウイルス感染症 日皮会誌:124(10), 1919-1921, 2014
選択肢4について。同一の型であれば終生免疫を獲得するため再発しない(本問の正解選択肢となりえる)が、その他選択肢との兼ね合いで相対的に誤りと考える
関連問題
選択問題24:解答 1, 4
接種後にワクチン株ウイルスの感染による発疹をきたす疾患を問う問題。生ワクチンのうち一部は、ワクチン株ウイルスによる発疹をきたしえる
具体的にはMRワクチン・水痘ワクチン→1, 4
- 生ワクチン:弱毒化した病原体(ウイルス)を用いる
- 不活化ワクチン:抗原成分を用いる
と分類されるため、"ワクチン株ウイルスによる発疹"をきたすのは生ワクチンのみ
なお生ワクチンは生物学的製剤投与中は投与できないので休薬が必要
ワクチン(予防接種)の種類と分類
主なワクチン | 定期接種 | 任意接種 |
生ワクチン |
|
|
不活化ワクチン |
|
|
- 1. MRワクチン:接種5〜10日後に2割の人で発熱があり、同時期に数%で発疹が出ることがある
- 2. DPT-IPVワクチン:不活化ワクチン。ポリオは以前生ワクチンで極めて稀に小児麻痺の副作用があった
- 3. インフルエンザワクチン:不活化ワクチンで、5〜10%に発熱・頭痛・寒気などがみられる
- 4. 水痘ワクチン:免疫が低下している場合、接種後14〜30日に発熱を伴った丘疹や水疱が出現することがある。
- 5. ロタウイルスワクチン:下痢や嘔吐を起こすことがあり、腸重積発症が増加するという報告がある。皮疹はない(通常のロタウイルスでも皮疹は認めない)
上記以外では、BCGワクチンでも稀に感染が成立し、真性皮膚結核や結核疹がみられる(あたらしい皮膚科学第3版 p550)
- ワクチン分類の参考:予防接種スケジュール- Know VPD!
- ワクチン副反応の参考:日本版Vaccine information statement|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETYより各ワクチンページを参照
関連問題
選択問題25:解答 2
爪白癬専用外用薬はクレナフィン®(エフィナコナゾール)→2
爪白癬治療 (外用/内服)
内服
系統 | 一般名/商品名 | 用法用量 |
アリルアミン | テルビナフィン | 125mg/日を連日内服 (6ヶ月間) |
ラミシール® | ||
トリアゾール | イトラコナゾール | 400mg/日を1週間内服→3週間休薬 を3回繰り返す(パルス療法) |
イトリゾール® | ||
ホスラブコナゾール | 100mg/日を連日内服 (12週間) |
|
ネイリン® |
外用
系統 | 一般名/商品名 | 用法用量 |
トリアゾール | エフィコナゾール | 1日1回 |
クレナフィン® | ||
イミダゾール | ルリコナゾール | 1日1回 |
ルコナック® |
爪白癬治療について、詳しくは下記も参照
-
皮膚真菌症 抗真菌薬のまとめ【白癬・カンジダ・爪白癬】
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- 1. イトラコナゾール(イトリゾール®):パルス療法は爪白癬専用。爪白癬以外は連日内服
- 2. エフィナコナゾール(クレナフィン®):爪白癬にのみ保険適用のある外用製剤
- 3. クロトリマゾール(エンペシド®):外用薬で、皮膚カンジダ症に利用される(白癬では用いない)
- 4. シクロピロックス:抗真菌薬外用で、OTC薬品に用いられる
- 5. テルビナフィン(ラミシール®):125mg 連日内服が足白癬および爪白癬(6ヶ月)に用いられる。外用も存在し、皮膚カンジダ症および白癬に使用される
関連:爪白癬治療薬は頻出, 関連問題は上記カード内の記事参照
選択問題26〜は下記
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平成27(2015)年度 皮膚科専門医試験 過去問 解答解説 選択問題26〜50
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