皮膚科 皮膚科専門医試験対策

感染症の出席停止期間 学校保健安全法 【プールの可否】

2022年5月9日

学校感染症の出席停止期間と、プール利用の可否についてまとめました

学校感染症の出席停止期間 プール利用について

一部の感染症は学校での流行を防ぐため、学校保健安全法で出席停止期間が定められている

学校保健安全法の分類感染症出席停止期間
第一種感染症1類・2類感染症の大半治癒するまで
第二種感染症インフルエンザ発症後5日間
かつ解熱後2日経過するまで
(幼児は解熱後3日)
水痘すべての発疹が痂皮化するまで
風疹発疹が消失するまで
(色素沈着は可)
麻疹解熱後3日を経過するまで
百日咳特有の咳が消失
または
5日間の抗生剤による治療が終了するまで
流行性耳下腺炎唾液腺腫脹が発現してから5日経過
かつ全身状態が良好になるまで
咽頭結膜炎主要症状が消退した後2日経過するまで
結核医師が感染の恐れがないと認めるまで
髄膜炎菌性髄膜炎
第三種感染症流行性角結膜炎
腸管出血性大腸菌感染症
急性出血性結膜炎

その他の第三種感染症は法律に規定がなかったが、現場で混乱を招きやすいため日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会等の統一見解が出されている

プールに入ってよいかどうか、もコメントされている

その他第三種感染症
疾患
出席の可否プール補足
手足口病摂食不良や発熱・下痢等なければ可N/A手洗いの奨励
伝染性紅斑発熱・関節痛等がなく全身状態がよければ可N/A皮疹出現時は感染力なし
アタマジラミ症出席可
タオルやヘアブラシは共用しない
早期に治療が必要
伝染性軟属腫出席可露出部のものは被覆ないし治療ビート板や浮き輪の共用を控える
伝染性膿痂疹病変が広範囲・全身症状があるなどでなければ可治るまで禁止病変部は外用処置+被覆

※疥癬:治療を始めていれば登校・プール可能。角化型疥癬は感染力が強いので登校も禁止

参考新・皮膚科セミナリウム 保育所・学校における感染症対策:学校感染症および関連疾患について 日皮会誌:129(7), 1477-1494, 2019

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